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いつも同じところが痛いのはなぜ?身体のクセとの向き合い方

「いつも右肩だけが凝る。」

「長時間歩くと、決まって左膝が痛くなる。」

「マッサージを受けると一度は楽になるけれど、数日経つとまた同じ場所がつらくなる。」

こんな経験はありませんか。

疲れや痛みが出るたびに、その場所をほぐしたり湿布を貼ったりしても、また同じ場所に違和感が戻ってくるという方も多いのではないでしょうか?

私たちの身体には、一人ひとり異なる「身体のクセ」があります。

普段は意識することのない立ち方や座り方、歩き方、身体の使い方。その積み重ねが、気づかないうちに身体の一部へ負担を集中させています。

今回は、「なぜいつも同じ身体の部位が疲れる・痛くなるのか」という疑問をもとに、身体のクセとの向き合い方について考えていきます。

肩が痛いと思う人

身体は「楽な動き方」を覚えている

私たちは一日に何千歩も歩き、何時間も座り、仕事や家事、スポーツなど、さまざまな動きを繰り返しています。

こうした動きを毎回ゼロから考えて行っているわけではありません。

脳は繰り返し行う動きを学習し、無意識でも同じように身体を動かせるようにしています。

例えば、

  • いつも右足へ体重を乗せて立つ
  • カバンを同じ肩に掛ける
  • パソコンを見ると首が前へ出る
  • 気づくと足を組んでいる

このような動きに心当たりはないでしょうか。

これらは、これまでの生活の中で身体が覚えてきた動き方のクセです。

身体は、その時々で自分にとって一番慣れていて、安定しやすい動きを自然と選んでいます。

しかし、そのクセが長期間続くと、特定の筋肉や関節ばかりに負担が集中し、同じ場所の疲れや痛みを繰り返しやすくなります

身体のくせをそれぞれもつ人たち

疲れている場所が原因とは限らない

肩が凝るから肩を揉む。腰が痛いから腰をほぐす。これらは、その場では楽になることがあります。

しかし、すぐに元へ戻る経験がある人も多いのではないでしょうか。

それは、本当の原因が別の場所にあることが少なくないからです。

例えば肩こりは肩だけが原因とは限りません

身体は繋がっています。そのため、原因は胸の筋肉が硬くなっていることで肩甲骨が動いていない場合もありますし、もしかすると、股関節が固まっている可能性もあります。もっというと、足の状態がつき方に影響していて、これらの根本原因である場合もあります。

私は中学生の時に、ソフトテニスのやりすぎで故障して以来、整体師の夫に出会うまでの約10年間、ずっと腰が痛く、30分以上立ち続けているのがツラい時期がありました。その原因は腰そのものではなく、膝を外に開くクセ、脚を正しく使えていなかった結果だったのです。

このように、一見関係のない場所が影響していることも珍しくありません。

身体のクセを整える人

身体はバランスを取ろうとしている

私たちの身体はとても賢くできています。

1つの関節が動かなければ、別の関節が代わりに動きます。そして、ある筋肉が使えなければ、別の筋肉が頑張ります。これらは代償動作と呼ばれています。

例えば股関節が十分に動かない人がしゃがもうとすると、

腰を大きく曲げる

膝へ負担をかける

足首を無理に使う

といった動きが起こります。

最初のうちは、特に影響がないように感じますが、仮にその状態が何千回、何万回と積み重なることで、身体の一部だけが疲れやすくなっていきます。

つまり、疲れている場所=必要以上に使いすぎている場所という見方もできるのです。

足を組みたくなるのも身体からのサイン

「足を組むのは姿勢が悪いから。」そう言われることがあります。

確かに、いつも同じ足を組む習慣は左右差につながる可能性があります。

しかし、もっと大切なのは、なぜ足を組みたくなるのかという視点です。

例えば、

骨盤が左右どちらかへ傾いている
股関節の動きに左右差がある
体幹で姿勢を支えにくい

こうした状態では、身体は足を組んだ方が楽に座れることがあります

つまり、足を組むこと自体が問題なのではなく、足を組まないと座りづらい身体になっていることが問題なのです。

身体は、今ある条件の中で一番楽な姿勢を選んでいます。逆に“正しい姿勢”を意識し続けるというのは、簡単にいうと「とても大変」です。なぜなら、普段使っていない筋肉を使うようになるので、単純に疲れますし、疲れてきて無理して“頑張った”姿勢は正しくない場合が多いからです。

そのため無理にクセをやめようとしても、また同じ姿勢へ戻ってしまうことが少なくありません。

足を組む男性

なぜ一度良くなっても元に戻ってしまうのか

「整体へ行った直後は楽だったのに、数日経つとまた元に戻ってしまった。」

そんな経験をしたことはありませんか。これは施術やストレッチが意味がなかったということではありません

身体は長い時間をかけて身につけた動き方を「いつもの状態」として覚えています。

そのため、一時的に身体が整っても、普段と同じ姿勢や身体の使い方を続けていれば、自然と元の動き方へ戻ろうとします。

つまり、本当に変えるべきなのは「疲れた場所」だけではなく、毎日の身体の使い方そのものです。

例えば、

  • デスクワーク中の座り方
  • スマートフォンを見る姿勢
  • 立っているときの重心
  • スポーツで繰り返すフォーム

こうした日常の積み重ねが少しずつ変わることで、身体も新しい動きを覚えていきます。

身体は一日でそのクセがついたわけではありません。同様にそのクセを修正することも一日では身につきません。

だからこそ、回復も「一度で治す」という考え方ではなく、少しずつ身体を変えながら良い動きを日常の積み重ねの中で覚えさせていくことが大切なのです。

身体のクセと向き合うためにできること

① 自分のクセに気づく

まずは自分の身体を観察してみましょう。

例えば、

・立つと片足へ体重を乗せている
・椅子へ浅く座る
・いつも同じ肩へバッグを掛ける
・気づくと足を組んでいる

などです。ただし、これらのクセは、自分にとっては自然すぎて気づかないかもしれません。

そういった場合は、整体院などの第三者の力を借りるのもおすすめです。

とにかくまずは「自分はこういうクセがあるんだ」と知ることが第一歩です。

腰に痛みを覚える男性

② 同じ姿勢を続けない

どんな姿勢でも、長時間続ければ負担になります。

30〜60分に一度立って少し歩く。

肩や股関節を動かすなどの軽いストレッチをおこなってみましょう。

すると次第に、自分の身体が固まっている部分や動かしにくい部分があることにも気づけるようになります。それだけでも身体への負担は大きく変わります。

息抜きをする女性

③ 「動いていない場所」を探す

肩が凝る人は肩を揉み、腰が痛い人は腰を伸ばそうとします。

もちろんそれらが、必要なこともありますが、本当に必要なのは、そこに負担が集まっている原因は、どの箇所が動いていないからなのか、という視点です。

ただし、これに関してもかなり自分の身体に対して熟知した人でないと気づくことは難しいと思います。

実際、私はほぼほぼ自覚できません…なぜなら腰が痛い時にお腹が使えていない(動いていない)とは思えないからです。もっと言えば、お腹が使えない原因は、他にあって…と探り当てていく必要があります。

またこういった身体のクセは、治ったのかも正確に把握して、一つずつ治していく(正しい姿勢で正しく身体を使えるようにしていく)過程で姿勢が変わっていきます。すると、変わった姿勢の中でまた他のクセが呼び起こされます。その過程を気づいて自身で改善していくのは至難の業であると実感しています。

ではどうしたらよいか、それはズバリ「プロの見立てと施術を通して自発的に改善していく」に尽きると私は思います。

PONO SURU SALONが大切にしていること

私たちPONO SURU SALONでは、お客様の身体の痛みや疲れが、なぜそこへ集まっているのか。どんな身体の使い方が影響しているのか。生活習慣や仕事、スポーツ歴、身体の特徴まで丁寧に確認し、一人ひとりに合った施術を心がけています。

そしてこの、施術と対話を通じて、お客様自身が自分の身体を理解できるようになっていくことがPONO SURU SALONの特徴です。

「今日はいつもより股関節が硬いな。」

「最近、右側へ体重を乗せることが増えているな。」

そんな小さな変化に気づけるようになると、疲れや痛みが大きくなる前に対処できるようになります。

身体は、毎日の生活習慣によって少しずつ変化しています。その変化に気づき、その時々の状態に合わせて身体をケアできるようになることが、疲れをため込みにくく、長く快適に動ける身体につながると考えています。

PONO SURU SALONは、自分に合った身体の使い方や回復習慣を見つける第一歩を一緒に考え、伴走できる場所でありたいと思っています。

PONO SURU SALONカウンセリングの様子

身体のクセは「直す」のではなく「理解する」

身体のクセは、これまでの生活や経験の中で、身体が身につけてきた動き方です。

だからこそ、無理に矯正しようとするよりも、「なぜその動きになっているのか」を理解することが大切です。

疲れが出る場所には、必ず理由があります。そして、その理由を知ることは、自分の身体をもっと大切に扱うことにつながります。

同じ場所ばかり疲れると感じたら、その場所だけを見るのではなく、一歩引いて身体全体を見てみてください。

身体のクセに気づき、少しずつ向き合っていくこと。

その積み重ねが、疲れをため込みにくく、動きやすい身体を育てる第一歩になるはずです。

この記事の著者

Akachi Natsuki

1994年9月16日生まれ。大手スポーツメーカーで営業・PR・新規事業に携わり、アスリートや高いウェルネス意識に触れる。整体師で水泳コーチの夫との出会いを機に水泳を再開し、身体と向き合う大切さを実感。“PONO SURU(本来の状態に整える)”を軸に、日々のコンディションづくりやハーブティーの魅力を発信。

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